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第三十九話 足止め

last update Fecha de publicación: 2025-08-23 08:00:00

 三十九話 足止め

 俺達が目指すのはガナディア砂漠。そこを抜けると砂の街ガインと呼ばれる所があるらしい。最初は普通に歩いて、冒険気分を楽しんでいたが、通常よりも時間がかかりすぎたようで、レイングのスキル瞬足を使い、ここまで到着する事が出来た。そこらにいる恐竜に近い存在に運んでもらう事にする。ラウジャは攻撃魔法は勿論、魔物の一部を使役する事が出来る。何と呼ぶスキルから不明だが、使えるものは使うのがいい。

 俺とラウジャを抱えて、走ってくれたレイングに休息を取って貰いたいのもあった。基本的にこの砂漠では物理攻撃しか効かないからだ。ラウジャの魔法が使えるのは、まだ先だろう。

「物理攻撃だけしか効かないとか、あり得ない。僕の勇姿見てもらうはずだったのにぃ」

 いい所を一つも見せる事が出来ていないラウジャは内心焦っていた。刺激的な冒険の中で愛を深める為に、惚れ直してもらおうと奮闘している。

 全て空回りしているが、そこは触れないでおこう。

 俺達はラウジャが使役した魔物の上に乗る
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    最終話 リバース 急降下する俺が辿り着くのは、どんな世界なのだろう。近くにいたはずの希望はいつの間にか消滅していた。 「ようこそ、ホロウへ」 「……」 マグマのような熱さを演出している背景はまるで俺の全てを焼き尽くしてしまいそう。項垂れた俺の召喚を待っていた人物は、俺の唇にピアスをつけ始めた。 「痛みは感じない。君は本当の意味で僕の大切な存在へとなったんだ」 虚な目で見上げると、そこにいたのは急に姿を消した婚約者の一人、ラウジャだった。闇は複数のキャラクターに干渉する事で、自分達の駒にしている。 「僕の名前はラウジャ・リバース。ホロウの案内人だよ」 リバースと耳に入ると、そこで初めて彼の役割を理解したような気がした。この世界には二つの役割を備えていた。記録を守り、人に希望を与える薬になる。それとは反対に、現実から身を守る為に逃げ込む場所として。 その二つの特性は彼の名前のようにリバース。表と裏だった。 「君が獲得したB度数は君自身を縛る鎖として扱われる。自由を願えば願う程、君を蝕んでいくだろうね」 ラウジャは初対面のような素ぶりをしながらシナリオ通りに動き始めた。 「君はこの世界を支配する為に力を手に入れるんだ、そして——」 その続きが語られる事はない。俺は目の前に広がる光景に目を逸らす事しか出来ない。 「……たのか」 「え?」 「……裏切ったのか」 ラウジャを支配し終えた奴らは、俺の仲間にも手を出していただろう。そうやって気づかれないように近づいていた闇の中で、この瞬間を待ち望んでいた。 「僕はこのゲームのシステムでしかない。それよりも君が持ってきたアイテムを差し出してね」 自分には持っているものなんてない。両手には何もなかったはずなのに、目線を下へ注ぐと、しっかりと両手で守るように持っていた。 これはレイングの魔剣だ。あの時の強制力が働いたのだろう。どちらも選ばなかった俺に対する罰なのかもしれない。 ロロンの立場をラウジャがこなしていると言う事は、きっと彼にも。 「さぁ忠誠の誓いに、それを献上して」 言葉は魔力だ。物語は強制的に作られていく。渡したくないのに、体が言う事を聞かない。 何度も何度も抗おうとしたが、結果はいつも同じ。 「ありがとう。これで君はこちら側に

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